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編集者まえがき

 この翻訳双書の目的は主として、簡潔で、安価で、手近な教科書を学生たちに供給する事であり、それによって適任の教師たちの元で授業中に、個別の字句の学習を容易とするであろう事が期待されている。が、同時に、その分量が、翻訳双書が扱う問題に興味を持つかもしれぬ一般読者にとっても、耐えられるものであろう事が期待されている。一般的に、注釈や補遺を小さな範囲に限定する事が望ましいと考えられてきた。もっと特定的に言うと、ほとんどの場合、より精巧な性質の素晴らしいやり方が利用可能であるからである。実のところ、これらの翻訳 訳注1 が読者をより大きな仕事へと誘導する効果を有する可能性がある事が、大いに望まれている。

 我々の主な狙いは、一言で言えば、難解ないくつかの原文を、これはキリスト教の起源の研究の為に重要であるが、正確で学術的な翻訳にてより一般的に利用可能とする事である。

 ほとんどの場合、こういった原文は、安価で手近なかたちで利用可能ではない。一つか二つの場合では、原文は、公式な外典の中で利用可能な書物に属して含まれてきた。が、あらゆるそのような場合においても、この双書にて、序文を付して、これらの原文を新たな翻訳として出版するための理由が存在するのである。

W.O.E.エスタリ
G.H.ボックス


【注記】

訳注1 : この編集者は、彼らの「エノク書」翻訳を含む「双書」(一連の翻訳シリーズ)を念頭においているので、「これらの翻訳」という言葉は、その翻訳双書を指していると考えるのが自然である。

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